栄高産業社内リレーブログ

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2011年03月28日

技術と効率

日曜日に家業の農業で椎茸の原木を引き上げる作業をしました。
急傾斜をひたすら上り下りしたり、チェンソーで木を切ったりという作業の繰り返しで、何回か書いたように、わずかな機械が頼りのほとんどが人力作業で機械化の進む建設業とはほぼ真逆に位置する山間部の農業で夕方には足腰がガタガタでした。
月曜日担当の工藤です。
 
今の東日本の報道を見た時に思うのが、情報伝達の鈍さです。
これほどIT化・情報化と言われている時代に家族との連絡さえ取れず、どの映像を見ても避難所の壁に張り出される連絡メモでの情報交換をしている状態を見た時、今の便利さは作られた情報化時代の便利さのようで、ひとたび災害が起きるとその情報網は瞬く間に破壊されその伝達力を失います。
自然界にはなかった自由に使える電気を作り出し、それを更に飛躍させて便利で効率の良い生活空間を作り出してきました。
けどそれは、どこか地に足が着いていない状態なのにそれが普通の感覚となっているのかも知れません。
 
そんな時、被災地でも積極的に活動をし始めている人達は、やはり職人さんが多いようです。
飲食店であったり、散髪屋さんであったり、被災地の移動に欠かせないという自転車の修理を担うバイク屋さんであったりと電気やITとはほとんど関係のない自分の技術で飯を食べている人達の活躍が伝えられます。
 
今の自分の仕事でもややもすると効率や収益性を追求しがちで、もちろんそれは重要ですがそれをクリアするためにはそれを支える確かな技術が必要です。
設置された丁張通りに法面を切り取ったり、設計図面通りに構造物を作り上げる技術。
出来て当然と思うことですが、その技術を取得する努力は並大抵では無いはずです。
そして本来その技術力の高さが評価されるべきではありますが、今の時代結果最優先であり効率が重視されているのかも知れません。
 
時代にあった業務体型は確かに必要ですが、昔から言われてきた『手に職をつけろ』という言葉。
 
効率よりも技術
 
なんとなく今思います。
 
でも効率なくして事業の発展は考えられない。
 
難しい時代です。
 
そんな中、身近な人の飛び込みでの現地救済活動を目の当たりに見て、感謝の気持ちや即行動に移せる信念に敬意やうらやましさを抱きます。
どうぞケガなく帰って来てくれることを願います。
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2011年03月21日

できること

 三月も残り少なくなってきました。
どんなことが起きていようと、粛々と季節をくりかえしていく自然に改めて畏怖します。
月曜日担当の工藤です。

大きな衝撃をうけた震災から10日もたとうとしていますが、重苦しい気持ちが続きます。
外国での災害で救難物資が届かないのは、その国の情勢や治安の関係で遅れているのであって、もし日本ならば迅速に対応して救済されるだろうと思っていましたが、予想を超える広範囲の被害や情報不足などで、遅々として進まない救済を報道するニュースに不安を感じます。

なにか協力がしたいという声をまわりでも聞くし、実際ボランティアで活動している方々には頭が下がります。
直接現地協力ができなくても、支援の方法は色々あるでしょう。
あるラジオ番組で献血が急増してありがたいが、使用期限があるので今の時期に集中してしまうと逆に困るという話をしていたら、リスナーから
「献血の協力をしようと思ったが、状況を知って今回はやめた。次の機会に綺麗な血液を提供できるよう普段の生活と食事に気をつけようと思います。」
という投稿がありました。

いろんな形での気持ちが支援につながっていくと思います。

被災された方々を気遣いながらも日本全体の危機の中、それ以外の地域で懸命に経済活動を続けることがまた復興につながると信じて、仕事に取り組んでいこうと思います。

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2011年03月14日

東日本大震災

 月曜日担当の工藤です。
 
東日本での惨禍を報道で聞く毎に被害が増大し、いたたまれない気持ちになります。
普段の日常生活を突然襲った災害は、「自然の猛威」という言葉だけではとても終わらない恐ろしさを感じます。
 
同じ日本にいながら、自分の周りとはあまりにも違う様子に戸惑いさえ覚えながらも、なにか出来ることはないだろうか?
と考える人は少なくないはずです。
 
我が家の娘達が、前々から計画していた卒業イベントを日曜日におこなったそうですが、彼女たちなりに
『東日本があんな状態で果たして、おこなうべきか…、なにか出来ないか…』
そんな協議を続け、参加した人達に義援金を募り少しでも協力をしよう。
と決めイベントをおこなったそうです。
 
なにか出来ないかと考える自分とそれをすぐさま行動で表す彼女たち。
被害の全貌さえわからない状態ですがこの小さな支援から世界規模の支援迄、皆の気持ちがひとつとなり
一刻も早い救済に繋がるよう願うばかりです。
 
被害に遭われた方々に心から御見舞いを申し上げますと共に、1日も早い落ち着きがくることを祈ります。
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2011年03月07日

高千穂高校卒業式

 6日は啓蟄といって、大地が暖まって、冬の間地中にいた虫が這い出てくる頃で、天文学的には、天球上の黄経345度の点を太陽が通過する瞬間だそうです。いよいよ春か!?
月曜日担当の工藤です。

先日のイマムーのブログにもありましたように、3月1日に高千穂高校でおこなわれた卒業式に参加してきました。
高校の卒業式なのであっさり終わるかと思いきや入場の時から泣いている卒業生が何人もいて、別れを惜しむ様子が伝わります。
涙ながらに答辞を読み上げる卒業生の姿に思わずもらい泣きするほどでした。
終了後、それぞれのクラスに帰り、子供達が一人ずつ保護者やクラスメイト、先生方に対しての感謝の言葉をのべてくれました。

すわ我が子の順番です。(泣き出したらどうしよう…)
という心配?をよそに、ニコニコと私達にお礼をいってくれる娘に少し肩透かし…。
でも、ある生徒の順番の時、両親や先生、クラスメイトにお礼を述べた後、
『特別にお礼を言いたい人がいます。それは…』
と切り出し、なんと娘の名前を挙げて話し始めました。
(えっ!?)
と思い聞いていると、その子が辛い時や苦しい時の支えとなったようで、
『あなたがいなかったら学校生活さえ続けられなかったかも知れない。ありがとう』
という言葉と、娘がその友達の言葉にタオルで顔を覆う姿を後ろから見たら泣けない親はいないはずですよねぇ。

家族以外に娘を必要としてくれる人がいるということは、自分が褒められること以上にうれしいし、逆にその生徒に感謝したい気持ちです。

親として特別な教えなどもちろんしたことはありませんが、ふと考えてみると
数年前までは、曾祖父が健在で優しく、時に厳しく育ててくれていました。
恐らく怖い存在であった曾祖父が、年齢を重ねる毎に身体が老いていき最後に息を引き取る瞬間まで見届けたことなど大家族(今の時代では…)での生活が、相手を思いやる心を育ててくれたのかも知れません。

めんどくさい、自由にしたいということで若い夫婦の核家族化が進み、幼い子供達も祖父母にさえ会う機会が少なくなり、いたわる気持ちなどが薄れてきているような気がします。

あらためて自分の両親・祖父母に感謝したい気持ちです。

屈託がなく、ある意味幼ささえ感じられる最後のクラス会ではありましたが、皆の笑顔を見た時にすばらしい三年間をすごしたということは容易に想像でき、それぞれの道に進む子供達に頼もしささえ感じていました。

すばらしい卒業式に立ち会うことができたことに感謝です。

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