ルールづくり
私の自宅のまわりは、私も含めてほとんどが兼業農家でこの間までは、田植え作業に追われて大忙しでした。
今年は、近年まれに見る『水不足』の年で、みんな苦労しました。
こんな年に起きるのが、文字通り
『我田引水』です。
田舎の小さな農村です。
普段は、助け合い協力し合うという相互協力が根付いています。
が、今年のような時には他の人が田んぼに水を入れていようが、それを止めてでも、自分の田んぼに水を入れる。
途中の用水路の分岐を勝手に切り替えて、自分の田んぼの方に水を流すなど、とたんに殺気だってきます。
この『我田引水』、イメージ的には自分勝手という悪いイメージが真っ先に浮かびますが、
『なんとしてでも米をつくり、家族を養うんだ!』
という昔からの農民の気持ちを考えると,それだけ必死なんだとも考えてしまいます。
でもそんなことをしていたら、みんなが共倒れになってしまいます。
そこで始まるのが、『給水時間制限』というルールです。
田んぼを区域毎に分け、時間毎に給水時間を分けあうという、昔からのルールです。
このルールが始まると、真夜中だろうが、早朝だろうが,決められた時間しか水を使えないので、計画的に給水しなければなりません。
いま会社の中で、5Sルール・改善ルールを作成しています。
どの項目も、会社をよくする、働きやすくするということについては、いいルールが出来ていると思います。
でもその中の、守れなかった場合の対処法として『処罰』の項目の取扱いで、いろんな意見が出ます。
やはり、自分たちで決めるルールの中に『仲間たちへの処罰』に抵抗があるようです。(自分もですが…)
『もし残業で遅くなって出来なかったら…』
『誰か1人しなかったら、意味がなくなる…』
など、処罰の対象にもいろんな事情が考えられ、中々まとまりません。
『そもそも始めに処罰ありきがいかん』とか意見も出て、みんなで『う~ん』と考えることもしばしば。
『守れなかったらではなく、守らせる』ルール作り。
理想ではありますが、やはり難しいのかなと思います。
先ほどの私の地区の『給水時間制限』というルール
みんな仕事の都合や、各家庭の事情があります。
それぞれ聞くと、『それならやむを得ない』とか『その日だけは特別にしてもらったら』などと思える事情もあります。
でもそこは、『鉄板ルール!』
そこから秩序が乱れる事がわかっているから『時間のルール』は絶対的に守られます。
そこには守れなかった時の 『処罰』 はありません。
『必ず守らなければいけないこと』という事だけが暗黙のルールとなっています。
そこには昔からの 『なんとしてでも米をつくり、家族を養うんだ!』 という統一した気持ちが根底にあり、みんなが『米を作ろう』という同じ目的を持っているから、各個人、各家庭の事情は、二の次でも『ルール』を守るということが最優先されるのだと思います。
『守らせるルール作り』
確かに難しい事です。
でも目的が明確であれば、単なる理想論ではないと思います。
昔からの農村と、いろんな人が集まった会社組織。
一緒に考えることは出来ないかも知れないけど、最後の最後は自分のため,自分の家族のためという目的は、同じだという気がしています。
一人一人が営業マン
先日書いた、と思ったらもう当番の日が回ってくる。
当番とは、「番が当たる」と書いて当番、「私の番が来た」と「大変だ!」と思うのか「よし、やってやるか!」と思うのかはそれぞれの考え方、思考パターンなのでしょうがないと思うのですが、私としては後者のように前向きなとらえ方になりたいと常々思っています。(全く出来てませんけど・・・)
当社の仕事は建設重機専門の会社ですので、一台の機械に一人の専属の運転手(オペレーター)が乗務し、方々の現場で毎日作業しています。
ですので当社の商品とは、一番は運転手(オペレーター)の技術です。
機械の乗務はそう簡単に会得できるものではありません。
人間が機械を自分の手足のように扱えるようになるには、かなりの時間と経験が必要です。
それと誰に教えてもらったか、ということも重要な点だと思います。
そんな機械操作のプロ達が50人近くいて、毎日30箇所以上の現場で活躍しているのですが、私は常々そのプロ達に
「一人一人が営業マン」
とよく言います。
私たちは技術屋ですし、技術を認められて安心、信頼となるからです。
ただ、どんなに最高の技術を持っていても、態度が横柄だったり、言うことを聴かなかったり、そんな対人関係をちゃんと成立できない性格だったりすると、マイナス点のほうが大きくなって、技術屋として認められません。
「技術は最高のものを持っているけど、うちの現場ではいらない」
と言われるのか
「技術はまあまあだけど、またうちの現場に呼びたい」
と言われるのかは、技術だけではなくプラスαのその人の人間性の部分が大きいような気がします。
究極の営業とは、「お客様に喜んで頂ける」ことだと思います。
その喜びが、また喜びを連れてきてくれる。
「一人一人が営業マン」
「頼まれごとは、試されごと」・・・「人の予測を上回ること」(中村文昭氏語録)
頼まれた仕事の中で、ただ単にその仕事をやるのか、そこに相手のことを思って心遣い、気遣い、思いやりを持って仕事をするのか、同じ仕事をして相手に感動を与える仕事が出来たならば、それが最高の営業になると思います。
難しいことかも知れませんが、そのように私自身、また私たちになれるように精進したいです。
今週も【栄高ブログ】読んで頂いてありがとうございます。
労災防止運動
夏期の労災防止運動で各社、安全大会がたけなわですね。
先週、市内大手の建設会社2社の安全大会に参加させていただきました。
社内での選考で、2社とも、我社が安全優良事業所に決まったとのこと。1社は優良職長賞2名の受賞もありました。
安全に対し、全員で真剣に取り組んできた成果だと、素直に喜んでいます。
我社も7月31日に安全大会を行う事が決まりました。
それに先立ち、社内よりスローガンを募集したところ、かなりの数の応募がありました。これから、選考作業に入り、優秀作品を年間の安全スローガンとして掲げ、表彰することになっています。
また、今回からグループ企業や協力会社にも参加していただくようにしました。
形式だけでなく、全員に浸透する大会をめざし、只今、準備中です。
(下の写真は、弊社社長が優良事業所の表彰を受けているところです。)
忘れてはいけない。
幼い時はよく、家族で笹の葉に願い事を飾りさわいでいた頃の思い出があり
それが昨年、七月七日が、あの楽しかった思い出から一転し、辛く悲しい思いでとなってしまった。
自分の部下が、十トンダンプによる転落事故でこの世をさった事です。
忘れもしません、業務安全会議中、夕方七時三十五分過ぎにマナーモードにしていた携帯が響いてきた。
それは、同じ現場で作業していた人からの一本の電話でした。
「・・・・・さんのダンプが下に落ちています」と
あわてた様子で報告をして来られました。報告を受けた時は、何で・何で・何で・・・・
頭の中はパニックで何をしていいかわからず
正直、自分は反省する事だけしか出来ませんでしたね。
(もう少し安全に対しての教育をしていれば)・・と思い現場に行きました。
現場の状況、事故の状況は
、水曜日担当の金丸所長が書かれていますように、
あの日の、事故を思い出しただけでも、今でも胸が痛くなります。
昨日は、一周忌という事もあり、何故か朝から不安な気持ちでした。
(いかんトラウマになってる)
自分に、今日も安全に・安全に・・・といい聞かせ、
各現場責任者に
「今日は、去年の事故から一年だから安全に作業してくれよ」
と祈る思いで言葉をかけた。
我が社が下請している中で一番危険が隠れてる林道工事現場に足を運んだ。
林道工事現場の作業状況です。
いつ見ても林道工事は、怖い、危険と隣り合わせの作業で、一つ間違えたら谷底へ転落する。
現場打合せの中で、
「重機の足元は、十分に注意してください」と再度確認した。
するとオペレーターの一人から
「今日は、あの事故から一年ですね。気をつけんといかんね」と言われた時に
(みんな忘れず、仲間の事を覚えてくれているんだな~と、少し嬉しくも感じた。)
こうして無事、安全に七月七日、七夕の日の作業が終わりホットした。
今晩のビールはうまいぞ~
メンバー紹介
先進的(!?)な2代目社長
- 名前:佐藤修一
- 職種:代表取締役社長
優しさ溢れるおかみさん
- 名前:佐藤久美
- 職種:総務部長
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