先日福岡に出張して、1泊した時のことですが
少し離れたところに住んでいる息子に会いに行きました。
(始めて乗る地下鉄か、それとも電車にしようか?)
などと考えながら、博多駅に向かいましたが、田舎者には右も左もさっぱり…。
(タクシーにしようかな?)
一瞬思いましたが、せっかくのチャンス(何の?)だから、自力で行ってみよう!と思い、外の景色がわかるバスに決定。
案内係の女の子にと聞くと優しい声で
『あー乗り換えですねぇ。』と言われました。
(はぁ、福岡で乗り換えかよ!?)
と思いながら、不安な気持ちでバスに乗り込み入口近くに座り、乗り換えのバス停を聞き逃すまいと必死に運転手の案内を聞いていました。
でも声が小さく、ボソボソといった話し方でよくわからず、ますます不安になります。
さらに他の人のバス賃の支払いを見ていると、携帯電話かプリペイドカードのようで、ほとんど現金支払いの人はいません。
降りる際に、『バス賃はここですか?』の問いに、無言でうなずかれ
(都会は冷たい…)と、早々に降車。
そして次のバスに乗り換えると、今度は元気な大きな声で
『このバスは○○方面です。どこどこのバス停に止まります。急ブレーキにご注意ください。』
とアナウンスをされ、それ以外にも降りる時や、乗り込む時の案内がていねいで、先ほどと違い安心して乗っていられました。
思わず降りる時に『ありがとうございました。』と言って降りた私。
この二人の運転手さん。
比べると時間通りに運行して、運転もていねい、アナウンスも声の大小はあっても一通りやっている。
確かに、規則通りでしょう。
でも、乗った感じは全然違います。
この差は…?
思うに『プラスアルファ』の差かなと思います。
後者の運転手さんは、おそらく自分の仕事に誇りを持ってハンドルを握っているのだろうと思います。
その誇りと、お客さんへの気遣いから、あのように自然な対応ができるのでしょう。
自分とは職種が全然違いますが、やはり私達も『相手』がいて成り立つ商売です。
『ちゃんと決められた事はやったから…』
『うちの作業範囲はここまでだから…』
と、規則・決まり事だけを並べていないか…?
間違ったことはしていない二人の運転手さんの対応に出会い
『プラスアルファ』の大切さと難しさを感じました。
お客様あっての私達。
今後は更に技術と同時にそれらのことも磨く必要がありそうです。
『パワフル&ハートフル』
うーん、なるほど名言です。
そんな苦労をしながら、会った息子とは、30分位しか話す時間がありませんでした。
福岡に来て一年が経った彼は、仕事についての悩みも抱えているようです。
会うまでは、あれも話そうこれも話そうと考えていましたが、いざ会うと
『飯はちゃんと食ってるか?』
『風邪はひいてないか?』
とか話すのが精一杯。
いろんな言葉を待っているであろう息子とそれを言えない自分が腹立たしいやら…
目の前にハードルが出現し、それを乗り越える意味を見いだせずにいる息子に対して、乗り越える意味を伝えきれないながらもせめて
『それを乗り越えたらまた違う世界が見えてくる』
ということを伝えたいけど、うまく言えない…
父親修行中です。
息子よ、修行させてくれてありがとう。
工藤部長お疲れさまです!
プラスα簡単なようでなかなか実行できてないことですね!
我々の業界においては大切なことですね!
一つの仕事を終えた後、自分で満足してしまうのではなく、お客様へ終了の架電で安心と信頼が更に違うと思います!
自分の仕事だけでなく広い視野で業務をおこなうこと、課題ですね!
いつもながら勉強させられます。
英満様
深夜までご苦労様です。
理想や、こうすればいいんだということは、考えたり習ったりしたら、知識
としては身につきますが、それを行動に移すということは、はるかに難しく
大変なことです。
頂いたコメントにあるように相手の立場で考えてこそ『安心と信頼』を得る
ことができるのだと思います。いつも貴重なご意見ありがとうございます。