もう稲刈りの季節となりました。
火曜日担当の工藤です。
福岡に住んでいる息子が少し前から相談してきていたのですが、ついに今の仕事を辞める決心をしたようです。
『何も、今この時期にやめなくても…』
という気持ちは今でもありますが、本人の意志の固さを尊重した形となり、短い期間でしたが職場の方々にはお世話になり感謝よりも、申し訳ない気持ちでいました。
あしたが最後の勤務という日、私に『急に決まったんだけど…」と息子から電話がありました。
なんと急遽、その会社の方々が最後の日に送別会をしてくださるという。
それも所長権限で全従業員のシフトを調整して、より多くの人を参加させようとしてくれたようです。
たった一年半しかいなかった会社の人達が、やめる事を何度も引き留めてくれ、退職が決定したらこれからのことを応援をしてくれ、そして忙しい中に送別会までしていただく…。
それを聴いて息子に、
『やめた後だけど、いい会社のいい上司、いい同僚の人達やな』
『うん』
『まわりの人のその心遣いにおまえは感謝しなきゃいかんぞ』
『そして若いおまえにそこまでしてくれるということは、おまえもそれだけ努力をしてきたことをみんなが認めてくれたんじゃ。』
『おまえはそれは誇りに思っていいからな。』
私はほとんど話したこともない従業員の方々の温かい気持ちに、遠い宮崎で携帯越しに息子の話を聴きながら、思わず頭を下げていました。
片道8キロの道のりを最初のほぼ一年は自転車で通い、24時間営業のその会社では、炎天下での通勤、真夜中の通勤とどれだけ大変であっただろうと思い、厳しい仕事で真冬の手の平を見たときは涙が出そうになったことを思い出します。
会社のロッカーを片付けていたら、「研修生」と書いた名札や、入社当初、接客をたたき込まれていた頃の書き込んで勉強していたノートが出てきたら、「なんかちょっとグッとくるものがあった」と息子。
小さい頃から手がかかり、今でもまだまだ子供と思っていましたが、やはり親の知らないところでは、必死に勉強し、働き、いろんな人に出会い、教えていただく…、親の知らないところで自分だけの人生を進んでいるんだなぁと当たり前のことをまた思いました。
息子から、やめようかと相談されたときは、今の世の中の情勢を見たときに、『うーん、再就職は厳しいぞ』と繰り返し話していましたが、それでも本人の意志も固く、渋々了承したものでした。
その後祖父である私の父に、話したところ
『辛抱強いあいつがそれだけ言うのなら、それだけの覚悟があるんじゃろう。それにこんな経験をするのは若い内にしかできんから、好きにさせた方がいい』
とサラリ。
(えー、そんなかっこいい台詞は、親父である俺の台詞じゃろ!?)
とかも思いましたが、(やめたら苦労するかも…)との思いが先に立ち、やはり言えなかったかな?
それでもこの間の連休には、福岡の友達も連れて帰り、地元の友達と遊び回ってリフレッシュした様子。
親としては心配だらけだけど、いい友達に恵まれた事は財産だし、これからもそのつながりは大事にしてほしいと思います。
自分もそうですが、周りの人に助けてもらい,応援をしてもらってやり遂げたことが数多くあり、知らず知らずのうちになぜか助けてもらっているなと思うことが、よくありました。
どうも息子にもそのDNA?が引き継がれているようで、小さい頃からホント周りに助けられています。
いい仲間に支えられている環境に感謝しながら、またステップアップしてくれることを願います。
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工藤部長お疲れ様です、先日はありがとうございました。
息子さん次なる道を歩まれる決心をされたのですね、ブログからも
芯の強い息子さんだと感じ取れますからそれまでに至るにそうとう
悩まれたのでしょう。
しばらく時間があるのならいい機会ですから中村文昭氏の著書を
読んでみるのもいいのではないでしょうか?
別の捕らえかたをすればまだまだなんにでも挑戦できる世代であり
不安もありますが、期待も持てるのではないでしょうか。
こんなことを言っていますが私もきっと工藤部長と同じ悩みに
直面するのだろうなと考えてしまいます!
私の恩師でこんなことを言ってくれた方がいます
「努力したもの皆成功するとは限らないが、成功したものは皆
すべからず努力している」この言葉忘れもしません。
きっとこの先辛い事や楽しいこと様々あるだろうが、目標目的を
しっかりもって行動しなさいとの言葉でした、今になってやっと
その意味が分かってきたところです(情けないですよね)
されど工藤部長の息子さんなのですから部長が息子さんに抱いていた
希望や憂いを遥かに凌駕し、立派な姿を見せてくれると思いますよ!
何やらさしでがましいコメントになってしまい申し訳ありません(汗)
追伸、週末のコンバインスタンバイOKです、宜しくお願いします。
英満様ありがとうございます。
「努力したもの皆成功するとは限らないが、成功したものは皆すべからず努力している」
とはなるほどと思わされ、ややもすると地道な努力に挫折しそうになるときにぜひ思い出したい言葉ですね。
年齢が上がってくると、どうも年齢を逃げ道にして『できない理由』を述べることが上手になってきます。
ある意味、子供を戒めながらそのまま自分を奮い立たせようとしているのかもしれません。
ブログを書きながら、あまりに身内ネタ過ぎたかなと思いましたが、思わず深く書き込んでしまいました。
気持ちのこもった暖かいアドバイスを頂きありがとうございます。