日曜日に家業の農業で椎茸の原木を引き上げる作業をしました。
急傾斜をひたすら上り下りしたり、チェンソーで木を切ったりという作業の繰り返しで、何回か書いたように、わずかな機械が頼りのほとんどが人力作業で機械化の進む建設業とはほぼ真逆に位置する山間部の農業で夕方には足腰がガタガタでした。
月曜日担当の工藤です。
今の東日本の報道を見た時に思うのが、情報伝達の鈍さです。
これほどIT化・情報化と言われている時代に家族との連絡さえ取れず、どの映像を見ても避難所の壁に張り出される連絡メモでの情報交換をしている状態を見た時、今の便利さは作られた情報化時代の便利さのようで、ひとたび災害が起きるとその情報網は瞬く間に破壊されその伝達力を失います。
自然界にはなかった自由に使える電気を作り出し、それを更に飛躍させて便利で効率の良い生活空間を作り出してきました。
けどそれは、どこか地に足が着いていない状態なのにそれが普通の感覚となっているのかも知れません。
そんな時、被災地でも積極的に活動をし始めている人達は、やはり職人さんが多いようです。
飲食店であったり、散髪屋さんであったり、被災地の移動に欠かせないという自転車の修理を担うバイク屋さんであったりと電気やITとはほとんど関係のない自分の技術で飯を食べている人達の活躍が伝えられます。
今の自分の仕事でもややもすると効率や収益性を追求しがちで、もちろんそれは重要ですがそれをクリアするためにはそれを支える確かな技術が必要です。
設置された丁張通りに法面を切り取ったり、設計図面通りに構造物を作り上げる技術。
出来て当然と思うことですが、その技術を取得する努力は並大抵では無いはずです。
そして本来その技術力の高さが評価されるべきではありますが、今の時代結果最優先であり効率が重視されているのかも知れません。
時代にあった業務体型は確かに必要ですが、昔から言われてきた『手に職をつけろ』という言葉。
効率よりも技術
なんとなく今思います。
でも効率なくして事業の発展は考えられない。
難しい時代です。
そんな中、身近な人の飛び込みでの現地救済活動を目の当たりに見て、感謝の気持ちや即行動に移せる信念に敬意やうらやましさを抱きます。
どうぞケガなく帰って来てくれることを願います。
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