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2009年06月23日

器の大きさ

前回のブログにも書きました我が家の一大行事というのは、99歳で逝った祖父の葬儀でした。
農業をしながら、石屋といって自然石を利用して、石垣を作る仕事をしていた祖父は、それはそれは厳しい頑固一徹な人でした。
葬儀の時までは、結構人も多かったのですが、葬儀後は親戚が1人残るだけとなり寂しくなりました。
ある時1人残ったN伯父と祖父の昔話をいろいろしていました。
その伯父が二十歳過ぎの頃、資格を取ろうと専門学校に行って2年ほどたった頃、進路について悩みはじめ
(自分がやりたいことはこれなのか?別の道に進みたい。でもここまで勉強してきたのに…)
と考えまさに人生の岐路に立っていました。
厳格な父に話せば、『今までの勉強は何だったんだ!』と雷が落ちるのは目に見えていると日々悩んでいた時怖くてまともに目も合わせられなかったという父親から手紙が届いたそうです。
その内容は、有名な徳川家康の

『人生は、重き荷物を背負い長き坂を上るが如し』

の名言がしたためてあり、その後に

『故郷に錦を飾れ』

と書いてあったそうです。
たったそれだけの短い手紙ですが、私自身
(えーそんな粋なことをする人だったのか!)とビックリしました。
伯父は、その手紙を受け取り

(悩んでいる自分の気持ちをわかってくれて、厳しくとも進みたい道に進めと背中を押してくれた。)

と心から感謝をして、一人前になるまでは絶対帰らない!と心に決め、10年以上里帰りをせず修行をしたそうです。

泣きながらその話をする伯父に相づちをうちながら、そろそろ自分の子供もそんな時期に来たなぁと思い、もし息子からそんな相談やそぶりを見せた時、祖父のような粋な対応ができるのだろうかと考えました。
厳しく子供を育てながらも、本当に必要な時にはそっと手をさしのべる。
親としては当然の事ながら、やはり難しいこと。
でもおそらく避けては通れない事。
祖父のDNAも引き継いでいる自分としては、その力を開花できるよう更に精進しなければと考えさせられました。
体格は一回りも二回りも小さかった祖父、でも器の大きさはやはり何倍もでかいようです。
ありがとうございました。

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コメント(2)

 お疲れ様です

 「人生は、重き荷物を背負い長き坂を上るが如し」名言ですね

 仕事においても家庭においても当てはまる言葉ですよね!

 お客様と交渉成立することはなによりの喜びですが現場を最後まで
 バックアップしていく責任の重さ途中発生してしまうクレーム対応
 に対する責任の重さ、色々なことがあります。

 そして何より忘れてはならない事が「感謝の心」ですよね

 これは我社でも会社 同僚 お客様と様々な人達への感謝の気持ちを
 持って日々業務を行うよう指示されています。

 大切な事ですよね!

 余談ですが1.6㎥の写真アップ待っています(笑い)

英満様
そうですね。人との繋がりという点で、対外的にも会社内でもまた家庭内でも、『感謝の心』というのは基本であり大原則ですね。
わかっていても自己中心になってしまいがちで、後で反省の繰り返しです。
ありがとうございます。
写真アップも早めにしようと思います。

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