栄高産業社内リレーブログ

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2009年07月06日

あれから1年・・・

昨日、子ども達が玄関先にセミがいたよと大騒ぎ
夏が来ましたね。【EIKO BIG SMILE KUMI】です。
元気いっぱいに始めましょう

この1年・・・
私たちはあの日の出来事を胸に毎日を送ってきました。

2008年7月7日 起こしてはならない大惨事
現場からの帰り、ダンプの転落事故

我が家にとっては、この日は大好きなパパ(社長)の37歳の誕生日。
安全会議で帰宅が遅くなることは分かっていたので、バースデーケーキと
子ども達からの手作りプレゼントを準備して帰宅を待ちわびていました。
夕方過ぎ、主人からの電話。
「もしもし・・・」尋常ではない空気。すぐに何事かを察知しました。
各所と電話のやりとりをする私から、子ども達にも張りつめた空気を感じさせたのか
「ねえ、ママ何があったの?」「ねえ、ママどうしたの。おしえて。」
「・・・ごめん。今は静かにしてて。」
お祝いムードだった子ども達の気持ちを一気に冷ましてしまったダメなママだった・・・。(ゴメンね)

事故にあった者の家族と連絡をとりつつ、子ども達の世話を姉に預け、
私は家族を連れて事故現場へ急ぎました。
途中、何度も電話で現場から状況の報告をもらう。
「大丈夫ですよ。本人もしっかりしてるそうですよ。」
家族を安心させながら、はやる気持ちを落ち着かせました。
事故現場の集落は、事故で電気が寸断され停電なのか真っ暗。
警察、消防、レスキュー隊の明かりが山を照らしています。
たくさんの人、救助のための車両・・・今でもあの時の光景が目に浮かびます。
立ち尽くす家族を抱え、「大丈夫。お父さんは必ず助かるから。」と
何度も繰り返し家族を励ましながら、初めての目にするこの惨事にへたりそうになる自分自身にも声をかけ続けました。
がけ下の難所であったため、救助が思ったようにはかどりません。
時間ばかりが過ぎていきます。
「まだですか?」「どうなっていますか?」「本人は大丈夫ですか?」
懸命に救助活動を続けてくださる隊員の方に尋ねます。
ついには、救急病院の医師と看護師の方が点滴等の処置用具をかかえ
急斜面のがけを降りていきました。
何時間が過ぎたでしょうか・・・
心臓マッサージを受けながらやっと上がってきました。
駆けよることもできず腰を抜かす家族を抱き上げ、一緒に何度も
何度も名前を呼びます。この声で目を開けて!この声が聞こえるでしょ!
何度も何度も名前を呼びます。
神さま仏さまどうかお願い・・・命だけは・・・

みんなの願いは届きませんでした。

事故から数ヶ月後。主人は前に進む道が、目標が見えない・・・と
深夜、初めて弱音を吐きました。
「どこか、遠くへ 誰もいないところへ行きたい・・・。」
「いいよ。パパとなら家族みんなどこへでもついて行くよ。でも、
きちんと果たさなければならない責任を果たしてからにしてください。
従業員とその家族の生活を犠牲にはできないでしょう。
一緒にがんばろう。」

まもなく、あれから1年・・・
先日、社内にて幹部がそろい追悼式を行いました。
あの時のことを決して繰り返さない。待っている家族のもとにみんなを元気に家に帰してあげること。
従業員みんなが私の大切な人たちだから。

【全てに安全】を掲げる我が社のプライドをもって・・・

I'll never forget you all my life



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コメント(2)

戸敷さんのブログから来ました。
こういうコメントをするのは、初めてですが
同業者として、自分の仕事は「生き死に」が隣り合わせ
であるということを改めて認識いたしました。

果たさなければならない責任・・。

重く受け止め今日からの仕事に取り組もうと思います。

同業者 様

初コメントありがとうございます。
同じ職種の方からこのようなうれしいコメントを頂くことができ
とってもうれしいです。

このブログをつなぐ弊社の幹部たち。
この幹部にめぐり逢えたこと、この仲間がいてくれたからこそ苦悩の日々を乗り越え、今日があると思っています。
つたない文章ですが、思いのままを素直に皆さんにお伝えしていきたいと思っています。どうぞ、どしどしコメント頂けると、ブログ初心者の私たちには大変ありがたいです。 今後ともよろしくお願いいたします。

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