栄高産業社内リレーブログ

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2009年10月31日

心を開け!

今日で10月も終わり。過ごしやすい時期から寒い冬へと一日一日近づいています。そろそろ仕事も本格的に忙しくなる時期を迎えました。
土曜日担当の【SHU】です。


あることから、ひとりの男とじっくりと話さなくてはならなくなりました。
その男というのは妻子があり、とある会社の後継者です。
その後継者を小さい頃から知っています。
虫一匹殺せない本当に心の優しい男です。

その後継者が苦しんでいます。職場のみんなとのコミュニケーションがとれず、やることなすことうまくいかず、うまくいかないことに上司や同僚から非難を受け、みんなの前でどやされ、できない男のレッテルを貼られています。職場に居場所をなくしてしまっています。その後継者の奥さんも同じ職場にいて、旦那がそんな状態なので同じ待遇を受けています。

なぜそのような状態になったのか?

一番悪いのはその後継者です。
後継者としての自覚がなく、後継者としての勉強もせず、何をやらせても会社の中で一番というものがない。人間関係が作れないため、孤独であり、おもしろくないので深酒になり、会社には遅刻をする。また怒られ、会社の居場所をなくしていく。またおもしろくなく深酒をし、遅刻する。

そんなことの連続でどんどん自信をなくし、孤独になり、自分の殻に閉じこもって自分を表現できなくなっています。
元々小さい頃から優等生ではありませんし、リーダーの素質もありません。社長の息子というだけで、周りの従業員達は後継者という目で見ます。
でも、私は知っています。その男はいい男なんです。本当は明るく、やさしさは誰にも負けない仏のような心を持った純粋なやつなんです。

その後継者の会社の体質は、個々のパワーの固まりみたいな会社です。
社長は後継者の父で、ワンマンでパワフルでハングリーの固まりみたいな人です。地元でも凄腕の社長のひとりです。後継者とは似てもにつかない父親です。
会社のNO2はこれまた強い人です。NO3,4,5も強い人達です。
皆、出来る人たちばかりで、個々に努力され会社の中で一番を勝ち取り、会社にはいなくてはいけない人材の方々です。
ただ、私的なとらえ方で客観的にその方々を見ると、人を育てることが下手、人を生かすことが下手、人をやる気にさせる事が下手、コミュニケーション能力が低い。(そういってる私も全く出来ていないのですが・・・)
一番は、社長とNO2を筆頭に気性が激しすぎる。周りが萎縮してしまっています。人を育てるという雰囲気よりも私たちに付いてきなさい!という体質です。

そんな会社の中で、その気の優しい不器用な後継者はどんな育てられ方をしてきたのか?
一番悪いのは、その後継者が自覚が足りなくて、甘えていて、居場所が作れないままどん底まで落ちていったことが原因なのですが、そのような人間と知ってる上司達が本当に育てようとしていたのか?居場所を与えていたのか?リーダーとして手取り足取り、暖かく育てていたのか?
でもその上司達もどう、その後継者を扱っていいか分からない、というのが本音だと思います。それぞれに後継者に対する期待、思いがあるのも事実です。後継者のことを嫌いではないのです。

なんだか卵か先か?鶏が先か?みたいな話になってきましたが、その後継者がどうしようもない状態になっているという事実は現実なのです。

はなしが長くなってしまいましたが、その後継者と話をしました。このことは今、話をしないととんでもないことになると思って話をしました。

その後継者は言いました。
「自分はこんな状態だし、何をやっても出来ないし認められない。人前でがんがん、どやされることの連続で、自信をなくしました。そうしているうちに自分の中で心を閉ざしてしまいました。笑っていても、(もうこれ以上笑ったらダメだ!)と思ってしまうし、言いたいことがあっても、自分のせいで相手にしてもらえないので言えない。どうせ僕は・・・といつも思います。」
その顔には、希望とか熱いものは全くなく、淡々と平然を装って話しています。

泣けてきました。寂しい思いになりました。
どうしてあげられるのだろう?
どうすれば環境を変えられるのだろう?

いろいろと話をしましたが、最終的には(自分が変われば相手が変わる)です。

「皆はあなたのことが嫌いじゃないと思うよ!あなたが心を閉ざしていることがいけないんだと思う。そんなに自分を追い詰めないで、心を開いたらどう?ちゃんと聞いてくれるはず」

そんなことを言いながら、4時間話し合いました。
後継者本人は相当つらい日々を送ってきたと思います。
また会社の上司や仲間たちも同じくつらい日々を送ってきたと思います。
こんなにつらくてもその後継者は会社をやめるとか、出て行くとか思ったこともないのです。
上司や同僚たちもその後継者を無視しているわけではないのです。
どこか歯車がかみ合わなくなっただけ。その歯車が再度かみ合うためには後継者が心を開くこと!
これしかないと思いました。





後日、後継者が心を開くことができ、明るさと、やる気がでてきたとの報告をもらいました。

まだまだ問題は山積みのようですが、この一歩が大事だと思います。今から先どんなにくじけそうなときもこのことを思い出し、一個一個壁を乗り越えていってもらいたいです。
後継者の目標は、先代の思いを引き継ぐこと。企業の存続発展のために、人材を育てること。常に前を向いて正しい方向へ会社の舵取りをすること。他にも沢山あるのでしょうが、諸々の難題を乗り越え自分自身に打ち勝つ強い心をもってもらいたいです。そしてその優しさは忘れず、そこで働く人たちへ最高の愛情を注いであげて欲しいです。


お互い頑張ろう!




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コメント(2)

先日は有難うございました。
私達の事なのに、まるで自分達の事のように一緒になって話を
してくれて本当に嬉しかったです。
これから少しづつではありますが変っていこうと思います。

一昨日から2日間はお世話になりました。
子供にとても良い経験・思い出が出来ました。


shokoさま

どういたしましてです。
たまにはゆっくり話すのって大事ですよね!
話すことで気持ちがすぐれることってよくあります。
まだまだ話すことっていっぱいあります。また時間を作りましょうね!

それと2日間お疲れ様でした。
親にとっても子どもにとってもいい思い出になりました。こちらこそありがとうございました。

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