栄高産業社内リレーブログ

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2010年05月18日

口蹄疫

先日の日曜日に『棚田』での田植えの準備を行っていました。
田んぼでの作業を終えて農機具を軽トラックに積むときに、土のかたまりが少し道路に落ちてしまいました。
一緒に来ていた父が、それを丁寧に集めて、ほんの手のひらにのる位の土の量でしたが、田んぼまであがり戻していました。
自分が小さい頃から見慣れた光景でもあるし、なぜこまめにそうするのかは亡くなった祖母より小さい頃から聞かされ続けていました。
ただその時は、ふと弊社の会長の話によく出てくる先代の会長を思い出しました。
砂や砂利を扱う仕事をしていた先代が、よくわずかにこぼれた砂を集めてストック場所に戻していたという話です。
業種や規模は全然違いますが、凄い人のやることには共通点があるような気がします。
経験を積んだ人の言動や行動には重みを感じます。
火曜日担当の工藤です。

最近、宮崎県内が大騒動になっているのが口蹄疫の拡大です。
私の家にも数頭の和牛がいるので、人ごとではありません
気にはしながらも、心のどこかではまだ県南地域のことという意識があったかも知れません。
でもついに種牛までも殺処分の対象となり、緊急避難させたエース級の種牛さえも毎日の検査が義務づけられたそうです。
殺処分される種牛の中には、宮崎牛のブランド確立の大きな立役者の『安平』も含まれると聞きました。
あれだけ貢献し余生を過ごしていた種牛の最後がこれかと思うとやりきれない気持ちです。
こうなると地域の影響だけではなく、県内全体に影響がありますし、現段階でも県内での競市はもとより、人工授精なども制限されています。
畜産農家は出荷はできない上に、飼育する費用だけはかさみ、解決する見通しすら立たない状態で、まさに死活問題になっています。

しかしこれだけの騒動になっているのに、どうも報道されている情報の少なさに疑問を感じます。
お世話になっています経営改善支援センターの戸敷先生のブログにもありますが、何か意図があるのではと考えてしまいます。
風評被害を防ぐためとも聞きましたが、正確な情報を伝えることで、誤った認識や被害の拡大防止につながるのでは?と思います。

宮崎県知事が、農産物の宣伝をするとどの番組でも大々的に報道されて宣伝効果が数億円とかいわれていましたし、
(こんな事まで取り上げて報道するの?)
とかいうこともありましたが、今回の大騒動ではなぜか沈黙している状態です。

しかし現実問題、尊い家畜の命が8万頭をこえて処分されているし、途方に暮れる農家のことを聞くと自分もまさに人ごとではないし、一刻もはやい終息を願います。

そんな中、横峯さくら選手の賞金寄付などの報道を聞くとその気持ちに感銘し、被害にあった方々が金銭面だけではなく気持ちの面でも力づけられたと思います。 ありがとうございます。

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