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2011年05月30日

種まき

 台風2号が通過していきました。
大きな被害がなくてホッとしながらも、特に農家の人達が待ちわびている雨は、もうちょっとほしかったかな?という感じがします。
月曜日担当の工藤です。

今年は雨不足で田植えの準備が大幅に遅れていますが、田植えに使う苗の準備は、育苗期間を見越して早めの段取りが必要です。
自分が小さい頃は、水苗といって昔ながらの方法で、田んぼ全体に種籾をまき、成長した苗を人海戦術の手作業で引き抜いて束にし、それを田んぼに一株づつ手植えをするというやり方で、何件もが共同で作業をして、ある意味祭のような賑わいで楽しみな時期であったことを思い出します。

その後、機械化が進み箱苗といわれる機械で植えるために作られた形式にみんなが移行し、かなり遅い時期でありましたが、我が家もその方向へと進みました。
それでも床土とよばれるように、その箱の中に土を入れて種籾をまき覆土をして発芽させるという方法は、土とふれあう農家の仕事という感じがしていました。

先日、家に帰ると先に夕食を済ませた父が隣の部屋で黙々となにか作業をしているので行ってみると、それまで床土を入れる作業であったのが、今はそれ用のマットが販売されていて、一切手を汚すことなく床土作業が畳の部屋でそれも父一人で終わっていました。

マットには養分も含ませてあり、なにより軽量で取り扱いも簡単であるということで、昔気質の父も絶賛でした。

逆に自分の方が小さい頃のイメージもあり、農家とは、田植えとは、と意固地になっていたような気がします。

何十年と米を作り続けている父にとっては、黄金色に輝く稲穂を創ることが最大の目的であり、そのためには肝となる部分は、きちんと抑えながらその時に合わせた技術・方法を最大限に取り入れる柔軟さがあると思います。

多くの業種でいわれていることは、その時代に合わせた柔軟性が必要であるということ。
 
本筋をおさえながら、意固地にならずに広い見識と柔軟性を持つことがいろんな面で大事なことだということを身近で感じられた時でした。
ありがとうございます。 
 
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