ここ数日は春というより初夏のような感じもするぐらい暖かい日が続いています。
このあと雨が降って、少しずつ暖かくなるのでしょう。
金曜日担当の工藤です。

人は永遠のような気がしても、やはり寿命があります。
大恩ある方が先日、ご逝去されました。

建設業に初めて携わったときに、細かな事から教えていただいた方です。
時に厳しく、時に豪快で、冗談さえも言えるような人でした。
当時社長であったその方がある時、私の管理図にダメ出しをされました。

今のパソコン全盛の時代ではなく、三角定規と製図ペンでの作業ですので、まさに手間暇かけた書類のつもりでした。

『これのどこがいけないんですか。やり直しはできないですよ！』

今は腹黒いと言われ？言いたいことも飲み込むような性格になっています？が、当時は若くてカチーンと来た私は、そう返しました。

『そうか、いいぞ、俺が作り直すから。』と言われても
『お願いします!』としか言いませんでした。

でも気持ちが落ち着くにつれ、自分の能力の低さを指摘されたことへの逆ギレだと気づき、申し訳なさを感じた私は,翌日
『昨日は申し訳ありませんでした。書類は私が作り直します。それを見てください。』と謝ると

『そうか！そうか！ワハハハ！』と豪快に笑って許して(多分)くださいました。

訳あって退社するときは、しみじみと色んな話や訓示を頂いたことも思い出します。

豪快さと厳しさとユーモアあふれる方なのに、晩年はお会いすることもなく疎遠となったことが悔やまれていますが、今頃は先に旅立たれた奥様と17年ぶりの再会を果たされていることでしょう。

職人気質で怒鳴る社長と『大変じゃねー』と慰めてくださった奥さん…懐かしさを感じます。
本当にお世話になり、ありがとうございました。
どうか安らかにおやすみください。御冥福をお祈りします。

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